ストーリー 〜イントロダクション〜 |
いつも物事を適当にこなし、何に対しても全力でぶつかることのなかった平坦で変わり映えしない毎日。 何事も必死に努力することなく、要領よく適当にこなす「面倒くさい」が口癖の主人公『宮元 吉雪(みやもと よしゆき)』。 そんな吉雪にも、学園生活2年目の春にして、何に対しても深く関わらず面倒なことを回避してきたツケがまわる。 吉雪の通う悠聖学園は、生徒が学園に貢献するために何かしらの学園活動に『必ず』参加及び貢献しなくてはならないという 創立当初からの由緒正しい伝統があった。 1年生の時は、何かと理由を付けて部活動も委員会活動にも参加しなくて済むよう根回しをして逃げ切ってみせたが 2年生に進級した直後、それらは当然の報いとして襲い掛かってきた。 生徒指導の主任でもある担任の谷原は、情け容赦なく宣言する。 「2年生のこの年に、なんでもいいから学園活動に参加しないと、たとえ学年トップの成績を修めようとも来春3年生に進級することは………不可能だっ!」 その後、参加可能な学園活動の候補が4つ上がり、4人の女子生徒からそれぞれ助力を求められる。 吉雪にとってはただの世話焼きな幼なじみ。 明るくリーダーシップがあってプロポーションも抜群なことから、男女問わず人気者で県大会記録保持者の競泳部・部長 『津田 水那美(つだ みなみ)』から『やる気のない弱小男子競泳部の助っ人』を。 2年生からの転校生で一風変わったクラスメイト。 秋に行われる学園祭にただならぬ意欲を見せる、愛嬌とユーモアに満ち溢れた天真爛漫なボクっ子 『小石川 純(こいしかわ じゅん)』から『学園祭実行委員会のパートナー』を。 クールビューティーな3年生の悠聖学園の生徒会長。 規則・規律・礼節を重んじる真面目で責任感の強い性格が、時として誤解されてしまう外見とは裏腹に少し不器用な 『藤木 永未(ふじき えみ)』から『欠番扱いの生徒会執行部・書記の代役』を。 学園の副理事長の令嬢で、独特な雰囲気の新入生。 小柄で幼い外見とは裏腹に、口数が少なく右目の色と同じくどこか影を帯びた印象の 『旭 鏡花(あさひ きょうか)』から『発足人本人しかメンバーがいない園芸クラブの手伝い』を。 魅力的な女生徒から次々と声をかけられ、吉雪は彼女たち4人の中から誰のサポートをすべきか選択を迫られることになる。 怠惰を盾に、長いあいだ何事にも一生懸命に取り組むことを敬遠して生きてきたが サポートを決意した“彼女”と徐々に、そして親密に関わって行くことで 吉雪を取り巻く環境は一変し、それまでのちっぽけで偏った価値観さえもすべて塗り替えられてゆく。 今まで気付かず、知ることのなかった“本当に大切なもの”とは一体なんなのか…? それを知る刻を告げるカウントダウンは、既に始まっていた―――― |